クリエイターズインタビュー

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ドキュメンタリー「情熱大陸」    ADってどんな仕事?
──なぜドキュメンタリー番組のADになったの?堀越 俊さん写真入社したのは2004年。今26歳で4年目です。ドキュメンタリー監督の原一男さんが好きで、この世界を志向したんです。大学は文学部だったのですが、そこで映像論などの勉強はしていたんですけど、実際に就職するという時期になって、やはり映像の世界に入りたいな、と思ったんです。それならドキュメンタリーという世界がいいな、と。ノンフィクション番組の制作で、事実を追っていく、というのは興味深いですし、そういう現場に携われたら…というのが動機ですね。

──面接や入社試験は?堀越 俊さん写真 エントリーシートを送った後に、まず最初は論文の提出がありました。テーマは「家族について」というものでしたね。父について書いたのですが、それで一次を通過しました。次に筆記があったのですが、社長自らが作った時事問題についてのテストです。内容は毎日、新聞に目を通していればわかるというようなものでした。その後に面接がありまして、ここではグループディスカッションを。『情熱大陸』でやりたい企画について応募者で企画会議をするんですよ。いや…、このときどんな企画を自分が出したのかは覚えてません!



──ADになってからの仕事はどんなもの?一番最初の仕事は今でも覚えています。『スーパーテレビ』という番組で市川海老蔵さんの襲名披露を取材したんです。襲名のときは舞台の幕も特別なものになるので、前の席を取ったのです。位置がよかったのでディレクターにカメラを渡されて「ちょっと撮っておいて」と。ちょうど団十郎さんと海老蔵さんが花道から出てきたところを撮ったのですが、偶然にもいい「絵」が撮れまして、採用されたんです。最初からこんなことができたのは珍しいみたいです。うれしかったですね。

他に印象深い仕事としては、2年目になってから『世界仰天ニュース』という番組で海外ロケに行ったときのことですね。アメリカはニューヨーク、ロスアンジェルス、フロリダなどに行ったのですが、このときは「トレーラーハウス炎上事件」というのを再現するドラマを撮るというものでした。僕の仕事はコーディネーターとのやりとりが主ですね。現地の役者のオーディションに使うスタジオの手配とか、火を使う撮影ですから地元の特効さん(特殊効果)にお願いしたりとか。「海外に来れてよかったなあ」なんていうより、とにかく忙しかったですね。炎上シーンでは炎を見ながらぼーっとしちゃいましたよ。

別な特番の仕事で1カ月ほどアフリカに取材に行ったこともあります。ある女優さんがメインで「アフリカを旅する」というドキュメンタリーだったのですが、あらゆる場面を想定して色々なものを事前に手配しておく必要がありまして。水はどうするんだろうとか、蚊やマラリアの心配はないか、とか。コーディネーターにお願いして色々なものを集めていただきました。しかし、面白かったですよ。アフリカなんて滅多に行く機会がないじゃないですか!

──今の仕事は?今は『情熱大陸』のADという立場です。ドキュメンタリー番組の場合は少人数で長期間動くことが多いんです。ディレクターやカメラマンも外部の方だったりします。しかし、数カ月かけて一つの番組を録っていくこともあるのでチームワークや結束力は強いですね。仕事の内容としてはあらゆることがあります。事前のリサーチもあれば、取材したビデオの内容の書きだし、取材の手配…。3名ほどで動くので番組制作に関わっている感じはすごく強いです。

──これからテレビ業界を目指す人に堀越 俊さん写真今度ウチの会社で映画を作ったんです。12月に公開される『シアトリカル~唐十郎と劇団唐組の記録』なのですが、この体験はとても面白かったし、刺激になりましたね。本当に映像がやりたいのなら制作会社はとてもチャンスが多いところだと思います。なにしろ「作る楽しみ」がありますからね。
堀越 俊さん写真
堀越 俊さん(26歳)
アシスタントディレクター
株式会社いまじん
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