第26回 ATP賞テレビグランプリ2009 新人賞受賞者インタビュー
橋本 芙美さん テレビ制作の“魅力”って?
──上司からは運が良いと言われます(笑)
まだまだ未熟な自分が賞をいただいていいのかなとも思いましたが、一緒に仕事をした方々や、遠くに暮らす親戚・知人から沢山のお祝いの連絡をもらった時は、素直に嬉しくなりました。第一話の台本を読んだ上司から「なんなんだこれは!?」と、当初は心配されましたが(笑)、プロデューサー&監督&脚本にはビジョンがはっきりあり、さらにスタッフ&キャストが一丸となれたので最後まで突っ走ることが出来ました。今までにないぶっ飛んだ設定でも、しっかりとエンターテイメント性とテーマ性があれば、きっとどこかから火がついて色々な年齢層に広まっていくのではないかと。放送と連動して毎日ブログを更新したのですが、「子供が通う小学校では、メイちゃんの執事ごっこが流行っています」、「男子が女子の荷物を持つようになった」等の書き込みがあったりして、反響を実感できたことが本当に幸せでした。素敵なキャスト、スタッフ・・・この番組における全ての出会いに感謝です。
──入社当時は社会派ドラマの企画書ばかり書いていました。
入社当時は真面目な内容の企画ばかり提出して、固すぎると突き返されてばかりでした(笑)。その中で“就活”をテーマに企画を書いたことがありました。その時の自分の引き出しって、やはり学生時代の体験がメインですからね。その企画は、大学の映画サークルで出会った男(先輩)と女(後輩)の物語で、男は映画への道を諦めて大手企業へ就職するんですが、女は映像作りをしたくてその業界の就活を始める。男としては夢を突き進む女を応援しつつも素直になれなくて、お互い社会人生活と就活でそれぞれ忙しくてすれ違っていくという…一部実話なんです、これ(笑)。
就職活動を乗り越えて会社に入っても、短期間で辞めていく人もいます。それぞれ辛いことがあったのかもしれませんが、どんな仕事も最初の3年くらいは辛いことも多いでしょうし、なぜ自分はこの仕事を目指したのか、成し遂げてみて味わえる楽しさもありますから、もう少し頑張ってみたらいいのにと思うこともあります。一概には言えませんが・・・仕事が自分に合っているかどうかよりも、何をやりたいか、何を目指すか、その時に思ったことでいいのでひとつのことを貫き通すことで次のステップが見えるのではと思います。私の場合、両親が教師だった影響で、漠然と同じ職業にと思う時期もありましたが、元々映画や演劇に興味があったのと、大学進学後に英語劇サークルに入り、表現することを仕事にしたいと強く思うようになり、幸運にも今の仕事に就くことができました。働く中では大変さや辛さを伴うことももちろんあります。ロケや打ち合わせでほとんど寝られないことも多いですし。でも放送後に、お客さんに楽しんでいただけた実感があると、それも吹っ飛びますね。また、普及率や影響力を考えると、テレビ番組の威力はまだまだ強いと思います。日本全国、地上波はただで観られますし。そんな、公共の電波に乗せられる番組制作に携わっていることは、責任とプレッシャーもありながらとてもやりがいを感じます。
──今後はあえてもっと欲張りでいたいと思っています(笑)
私自身、映像作品によって明日への元気をもらってきたので、自分もそんな作品を作り続けていけたらと思います。その中で、次の10年は何を目指すか、自分なりに常に夢や目標をもっていきたいと思います。いつかやりたい作品もあるし、才能の有無は別として何十年後でも監督をやってみたいといまだに思うし、仕事を続けながら子育てもしたいし、ほんと欲張りなんですけど・・・実際どこまで実現できるかわかりませんが、手に入れたいものは手に入れたいと言い続けていきたいなと思います。
写真:たばた まみ
橋本 芙美さん(2002年入社)
プロデューサー
(株)共同テレビジョン
「ATP賞テレビグランプリ2009」新人賞受賞
受賞作:「メイちゃんの執事」のプロデュース
(2009年1月~3月放送/フジテレビ)
初の単独プロデューサーとして連続ドラマ「絶対彼氏」を成功させ、受賞作「メイちゃんの執事」では、「執事とお嬢様が主役」という挑戦的な企画で勝負し、話題を集めた。
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──入社当時は社会派ドラマの企画書ばかり書いていました。
──今後はあえてもっと欲張りでいたいと思っています(笑)
プロデューサー
(株)共同テレビジョン
「ATP賞テレビグランプリ2009」新人賞受賞
受賞作:「メイちゃんの執事」のプロデュース
(2009年1月~3月放送/フジテレビ)
初の単独プロデューサーとして連続ドラマ「絶対彼氏」を成功させ、受賞作「メイちゃんの執事」では、「執事とお嬢様が主役」という挑戦的な企画で勝負し、話題を集めた。